大視野FPD搭載X線TVシステムにおける新しい高画質・低線量検査コンセプト「octave」/キヤノンメディカルシステムズ株式会社[全6頁]

映像情報メディカル編集部

500円(税込)

産業開発機構株式会社

近年の医療環境の変化に伴い、医療設備の効率的な運用が求められるなか、X線TVシステムは、各診療科の多様な要求に応える装置としてのあり方が期待されている。消化管造影検査用途に限らず、血管造影検査や泌尿器・婦人科系検査などの従来専科装置で行われてきた検査への対応や、整形領域や小児領域、消化器科や呼吸器科など多用途である。特に、内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)関連手技やInterventional EUSなどのX線を用い
た胆・膵内視鏡検査の件数は増加傾向にあり、高度な技術を必要とする内視鏡手技を効率的に実施するための使いやすいX線検査室の構築が望まれている。
キヤノンメディカルシステムズは、今求められるX線検査室の姿の1つの応えとして、高画質、低被ばくで、使いやすさを追究した、新しい高画質・低線量検査コンセプト「octaveTM(オクターブ)」を立ち上げた。octaveは、新たに開発したリアルタイムの画像処理技術と低線量検査のためのアイテムにより、高画質と低線量の両立を高い次元で実現し、従来より最大65%の被ばく低減(当社比)を可能とする。
本稿では、octaveを搭載した17インチサイズの大視野平面検出器(Flat Panel Detector:FPD)『FPD1717』を組み合せたCアームX線TVシステム『UltimaxT-Mi (アルティマックス アイ)』およびオーバーテーブルチューブ型X線TVシステム『ZEXIRATM(ゼクシラ)』について紹介する。