4K 3D映像技術を搭載した手術用顕微鏡システム『ORBEYE』の有用性/オリンパス株式会社[全6頁]

映像情報メディカル編集部

500円(税込)

産業開発機構株式会社

 近年、高齢化社会の進行に伴い脳神経外科手術等では難易度の高い症例が増えている。そのため脳神経外科手術で不可欠な手術用顕微鏡には、基本性能である画質の性能向上に加え、付加機能の追加、低侵襲手術の実現、執刀医の疲労軽減への対応など、さまざまな技術的改良が求められている。そこでこれらの要望に応えるために、オリンパスとソニーではそれぞれが得意とする技術の融合をはかり、4Kの高画質と、3Dのリアルな立体視を同時に実現した接眼レンズを必要としない新しい手術用顕微鏡システム『ORBEYE(オーブアイ)』を開発し
た。製品化に必要とされる技術開発はソニー・オリンパスメディカルソリューションズ株式会社が行った。同社はオリンパス株式会社とソニーイメージングプロダクツ&ソリューションズ株式会社の合弁会社で、オリンパスの医療事業ノウハウと、ソニーのデジタル画像技術の融合を図り、医療に貢献できる新技術を開発するというミッションを背負っている。そしてその第1弾が2015年に発売された4 K外科手術用内視鏡システムであり、第2弾が今回紹介する4 K 3 D技術を搭載した、手術用顕微鏡システム『ORBEYE』である。ORBEYEの製品化・製造・販売はオリンパスが担当し、2017年10月から米国と日本で市場導入を開始した。