第3世代を迎えたハイブリッド手術室/GEヘルスケア・ジャパン株式会社[全6頁]

映像情報メディカル編集部

500円(税込)

産業開発機構株式会社

外科手術における超低侵襲治療(Minimally Invasive Surgery)は、すでにスタンダード(手術における第1選択)なものとして受け入れられているといっても過言ではないであろう。近年の最新の手術デバイスの急速な発展と、術式の開発、普及により、これまでは適用が困難であった症例についても安全に手術を実施することが可能となってきており、その裾野は急速に広まっている。これは医療を受ける側においてQOLの大幅な向上が現実のものとなり、超高齢化社会の到来とともに対象患者も増加の一途をたどっている昨今、ますますの発展が期待されていることで、広く各種メディア等においても取り上げられることとなっている。初期のハイブリッド手術室の導入目的はステントグラフト内挿術の普及によるところであろう。現在ではステントグラフ内挿術の実施施設は約300施設を超え、また複雑病変をも適用に加えた新たなデバイスの開発もあいまって症例数は増加の一途をたどっている。本邦におけるハイブリッド手術室導入の先駆けともいえるのが慈恵医科大学であり、2006年に弊社製『Innova3100』を導入、現在も稼動中である。手術室の環境下で大出力の据置型血管撮影装置が使用できることで、非常に質の高い画像の元でこれまで以上に安全な超低侵襲治療が実現することとなった。