CT検査における線量管理システムの使用経験/入内島明子[全5頁]

映像情報メディカル編集部

500円(税込)

産業開発機構株式会社

群馬大学医学部附属病院では、Japan DRLs2015が公開される以前の2008年から毎年群馬県内の施設を対象にCT線量調査(Gunma Radiation Dose Study:GRaD Study)を実施してきた。群馬県DRLを設定するとともに、各参加施設の装置の線量データを解析し、その結果を参加施設にフィードバックしている。群馬県DRLと全装置の線量をグラフによって可視化することで、自施設の撮影線量の状況を容易に把握することができる。この取り組みは、群馬県内施設の線量最適化に貢献していると考えている。このような取り組みの過程で、当院のスタッフの線量最適化に対する関心も高まり、患者ごとに線量データを収集し解析するRadimetricsの運用を2014年4月より開始した。本稿ではRadimetricsを導入してから現在に至るまでの使用経験、研究活動、今後の展望について報告・紹介する。