「Radimetrics」による放射線装置の一元管理/中屋良宏[全6頁]

映像情報メディカル編集部

500円(税込)

産業開発機構株式会社

近年、放射線診断装置の飛躍的な進歩とともに診療技術も向上し、放射線は医療にとって必要不可欠なものとなり、国民の放射線検査を受ける機会は増してきた。一方、メディアからは医療被ばくのリスクに関する多くの情報が報道され、国民の不安を煽る中、被験者は医療被ばく線量に関心が高まっている。それらを踏まえ、放射線防護の基本的な考え方である「国際放射線防護委員会(ICRP)勧告」や線量の最適化を図った「診断参考レベル:DRLs」などを参考に、静岡がんセンター画像診断科では、個々の被験者の被ばく線量管理とすべての放射線装置のX線出力管理を目的に、2016年4月にRadimetrics(バイエル薬品株式会社)を導入した。また2016年12月1日発刊の映像情報メディカルで、2016年4月から数ヵ月間の使用状況を紹介した。今回は、データ蓄積量の増加(約19ヵ月)により、より詳細に解析が可能になった点と、新たな接続機器(一般撮影装置、血管撮影装置)を増設した点を踏まえて、前回とは異なる評価ポイントについて紹介する。