「検査の簡便化」と「高画質化」を実現する乳房MRIアプローチ技術/東芝メディカルシステムズ株式会社[全4頁]

映像情報メディカル編集部

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産業開発機構株式会社

近年、乳癌は日本人女性が罹患する癌の第1位であり、生涯のうち11人に1人が乳癌に罹患する時代となった。乳房MRIは乳癌の検出感度が最も高いモダリティである。本邦では広がり診断や多発乳癌の検索など術前検査に用いられることが多く、平成28年度診療報酬改定では広がり診断や多発乳癌の検索を目的としたMRI検査数の増加に起因して、乳房MRI撮影加算100点が新設された。欧米では、乳癌のハイリスクグループに対するスクリーニングに用いられることが多い。NCCNガイドラインでも、ハイリスクグループに対して年に1回のMRIスクリーニングが推奨されており検査数も増加している。加えて最近では、ACR(American College of Radiology)よりBIRADS第5版の発刊、撮像・読影時間を短縮したAbbreviated Breast MR(I 省略型乳房MRI)が提唱され、乳房MRIに一層注目が集まっている。しかしながら、乳房MRIは感度こそ高いものの他モダリティに比べ、撮像手法が難解に感じる等の問題が取り上げられる。そこで、本稿では乳房MRIを、「より簡単に」「より高画質に」実現する当社のアプローチ技術を紹介する。