低線量CTによる肺がん検診/丸山 健ほか[全6頁]

映像情報メディカル編集部

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産業開発機構株式会社

本邦において肺がんの罹患数、死亡数はともに高く、2015年の臓器別の死亡数は男性では1位、女性では2位である。合計では1位であり全体の約20%を占めている。肺がんは胃がん、大腸がん、乳がんなどと同じく、早期発見により死亡数を減少させることが知られている。組織型でみると腺がんが多いこと、肺野内で好発されることや症状に現れにくいことから、画像診断による検診が有用といえる。肺がんCT検診は、従来行われてきた胸部X線検査と比べ病変の発見感度が高く、CT装置の普及とともに全国で定着しつつある。本稿では、われわれが低線量肺がんCT検診にて使用している低線量技術と実際に行っていることについて紹介する。