(香り新書1)お酒の香り 生物(学)からみたお酒の世界とその歴史

谷村 修也 著

1,540円(税込)

フレグランスジャーナル社の単行本

お酒の世界と生物(ヒトと微生物)の世界は、その歴史において密接に関連しています。 古代から現代に至るまで、人々の歴史のなかでお酒の果たす役割は非常に大きいものがありました。一見、偶然のようにみえるお酒の成立の歴史において、その時代において人々の工夫と努力により、お酒はいつの時代でもブラッシュアップされてきたのです。 現代の醸造学からみても、それぞれのお酒は微生物(酵母や麹など)の力と植物成分(麦、ホップ、ブドウ、米など)の機能を利用した、科学的にも非常に理にかなった飲み物であり、その香りもまた自然の恵みといえるでしょう。またお酒の香りはヒトの嗜好にも密接に関わっていることが知られています。ヒトはお酒を飲用することにより、古代から明日の生活の活力をえたり、ハレの日を祝ってきたといえます。 ビール、ワイン、蒸留酒及び、清酒についてお酒の世界のエピソードを紹介いたします。