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初版刊行から16年。放送の自由の研究はドイツ・ケルン大学に留学時にはじまり、以来ドイツ放送の自由論を手がかりとして進めてきた成果である。初版部分には、法改正や判例の動向など補注として若干の解説を加え、近年発表した3論文を追加した「増補第2版」。周波数の希少性と社会的影響力の大きさから、放送は放送法により様々な法的規制を受けている。新しいメディアの登場と相まって益々議論が盛んになる中で、放送の自由の2重の性格を考えるとき、放送が奉仕的機能を果たすための条件整備が必要である。