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“みどりの香り”研究の第一人者として著名な畑中顯和先生(山口大学名誉教授)の、50年におよぶ「みどりの香り研究」の集大成ともいうべき「進化する“みどりの香り”─その神秘に迫る─」が、発刊される運びとなりました。 “みどりの香り”は、植物の葉っぱから放たれる“さわやかな青くささ”(青葉アルコールや青葉アルデヒドなどの複合体)のあるこの世で最も“心のやすまる香り”です。この研究は、日本が海外に誇れるオリジナル研究として知られ、特に畑中先生は長年みどりの香り研究の先駆者であり、また牽引車として数々の業績をあげられました。 1988年「みどりの香り─青葉アルコール」を、2005年には「みどりの香り─植物の偉大な知恵」を上梓し、さらに最近ではこの10年来「ヒトはなぜみどりの香りにリフレッシュされるのか」のシンポジュームを主宰し、この分野の学際的研究開発の前進に尽力されました。 本書について著者は「研究の展開を追うだけでなく、この集大成のポイントをほぐし、それを多角的に解析し、読者にできるだけやさしく書きたい」と述べています。“みどりの香り”にまつわる様々なエピソードをはじめ、自然科学と芸術の調和によって築かれた壮大なロマンと夢を語ってくれます。