嗜好品の香りと健康 : 香りで健康に過ごそう

青島 均著

2,750円(税込)

フレグランスジャーナル社の単行本

多くの日本人は、茶をはじめコーヒーや酒、タバコなどの嗜好品を日常的に摂取しています。嗜好品は、生命の維持に必須ではありませんが、生活を豊かにするのに役立っており、急に禁止されたら、毎日の生活が味気なくなってしまうに違いありません。嗜好品にはどのような物資が含まれ、どのような作用を引き起こすのか、香りはどのように生じ、どのような働きをするのか、健康に良いのか悪いのか、最新の科学研究をまとめたのが本書です。 美味しいものではないけれど、いつの間にか習慣的に摂取してしまうのは、嗜好品にカフェイン、エタノールやニコチンなどの生理活性物質が含まれるためです。これらの物質は、脳の報酬系を活性化し、依存症を引き起こします。嗜好品の品質にとって重要な「香り」は、嗅覚系(鼻)を刺激するとともに、体内に取り込まれて気分に影響すると考えられます。タバコを除く嗜好品は、ポリフェノールや香りなどの有益な成分を含み、適量であれば心身の健康に寄与するものと考えられます。本書は、嗜好品を健康増進に役立てるための指針となります。