季刊刑事弁護81号(2015,spring)

季刊刑事弁護編集部

2,000円(税込)

現代人文社

[特集]328条——効果的な反対尋問のために
特集の趣旨 趙 誠峰
法328条および規則199条の10、11、12の解釈、射程(法律論・一般論) 高見秀一
自己矛盾供述をめぐる反対尋問とその課題 秋田真志
裁判官は弁護人の下手くそな尋問を止められるか 高野 隆
ケース・セオリーと反対尋問 菅野 亮
公判前整理手続と328条——公判中心主義を実現するために 趙 誠峰
殺人未遂事例で考える 南川 学
殺人未遂事例で考える1 矛盾供述による弾劾 南川 学
殺人未遂事例で考える2 重要な欠落による弾劾 久保有希子
殺人未遂事例で考える3 3Cに対する介入または異議への対応 宮村啓太

情況証拠と間接事実による事実認定(下) 大木 孝
アメリカ少年司法の新しい潮流とわが国への示唆(下)——連邦最高裁判決における「少年」の再発見およびエヴィデンス・ベイスド・プラクティスによる厳罰主義からの脱却について 海瀬弘章
裁判員裁判 傍聴席からの報告2 大出良知

決定!第12回季刊刑事弁護新人賞
最優秀賞 被害者供述の信用性を弾劾して勝ち取った無罪判決と逆転刑事補償 神林美樹
優秀賞 虚偽告訴の解明と無罪判決 染川智子
優秀賞 包摂か排除か——福祉的支援を確保して懲役刑を回避した事案 芝崎勇介

[刑事弁護レポート]
「三鷹バス事件」東京高裁、逆転無罪判決 今村 核
悪性格立証の制限と手続二分的運用が功を奏した事例 小泉恒平
被害者が情状証人となった事例 新井英章

[連載]
最新刑事判例を読む(1) 最一小決平25・10・21 覚せい剤取締法違反等被告事件 岡田悦典/野中 篤/野口泰三/中川孝博
もう一歩踏み込んだ薬物事件の弁護術 Part 2(7) 脱法ドラッグと関連事件その6 脱法ドラッグ問題とその対策 小森 榮
DNA鑑定はどこまで正当か(4) DNA検出技術の歴史的発展とその原理(2) 本田克也
法律家のための犯罪学入門  社会復帰に向けたノルウェーの刑事政策 浜井浩一
桜丘だより  老々殺人 櫻井光政
事例から学ぶ証人尋問のテクニック! Part 2(11) 使い勝手のよい反対尋問事項書を作ってみよう(その3・完)―異議申立てへの対応と証人テストに関して 大阪弁護士会刑事弁護委員会ダイヤモンドルール研究会ワーキンググループ
犯罪被害に対する慰謝料——裁判例の分析を中心として(3) 殺人・傷害致死事案における慰謝料額等 安西二郎

[刑事弁護ニュース]
弁護士会と社会福祉士会等の福祉関係者との連携——東京の取組み 屋宮昇太
司法解剖の検査項目からDNA型検査を除外することに反対―九州再審弁護団連絡会交流集会声明 佐々木淳夫
DVD『絞首刑を考える』を大阪弁護士会が作成 正木幸博
この弁護士に聞く 笹森 学 インタビュアー:菅原直美

[コラム]
弁護士過疎地でガンバル 遠野刑事物語 上山直也
ロー・スクール通信 そんなに簡単にあきらめていいのだろうか 淵上春樹
新人弁護士日記 少年の心と向き合った3週間 仲川悦央
シネマガイド 手紙 加藤英一郎

[文献紹介]
実務に役立つ論文紹介(6) 南川 学
ブック・レビュー 木谷明著『「無罪」を見抜く——裁判官・木谷明の生き方』 大出良知

[お知らせ]
第13回季刊刑事弁護新人賞刑事弁護活動レポート募集のお知らせ