季刊刑事弁護84号(2015,winter)

季刊刑事弁護編集部

2,000円(税込)

現代人文社

[特集]専門家証言を攻略する
本特集の趣旨 岩本憲武
専門家証言の特徴と立ち向かうための準備 岩本憲武
専門家証人に対する反対尋問の準備と実践 小田幸児
専門家に対する主尋問 高野 隆
法廷ITシステムを利用した専門家証人尋問 趙 誠峰
専門家証人にどう立ち向かうか——研究者の視点 伊藤 睦
事例紹介1 燃焼実験 練炭の成分分析過程に対する疑問の顕出 菅野 亮/インタビュアー:久保有希子
事例紹介2 責任能力 結論が得られた過程を弾劾する反対尋問 金岡繁裕/インタビュアー:坂根真也
事例紹介3 法医学 弁護側実験の結果をぶつけて鑑定書の結論に疑問を差し挟む 宮本恵伸/インタビュアー:遠山大輔
事例紹介4 交通事故 衝突地点についての争いを専門家証人の尋問により制する 中間陽子/インタビュアー:中原潤一

この弁護士に聞く 安田好弘 インタビュアー:岩井 信
違法な「任意捜査」——志布志事件に関する国家賠償請求事件の報告 野平康博
少年法適用対象年齢の引下げに反対する刑事法研究者の声明

[刑事弁護レポート]
被告人に不利益な目撃証言の信用性を肯定しながらも無罪を言い渡した事例 戸舘圭之
共犯者供述の弾劾に成功し無罪となった事例 森本憲司郎
体内から覚せい剤成分が検出されたものの故意がないとして無罪となった事例 田中 拓
刑の免除を言い渡して、捜査機関の取調べ等を詳細かつ厳しく批判した事例 松岡正章
[付添人レポート]
少年法20条2項該当事件(いわゆる原則逆送事件)で保護処分とされた事例 高井弘達/小坂昌司

[連載]
最新刑事判例を読む 最一小判平26・7・24 平成25年(あ)第689号 傷害致死被告事件 高山 巌/高倉新喜
法律家のための犯罪学入門 少年法成人年齢の引下げを巡る議論の問題点と課題 浜井浩一
もう一歩踏み込んだ薬物事件の弁護術 Part 2 薬物の品質と営利の目的 小森 榮
事例から学ぶ証人尋問のテクニック! Part 2 専門家証人の反対尋問のコツ(その3) 先生、なるほど!……でも、ということは……?——専門性を逆手にとったスーパーテクニック 大阪弁護士会刑事弁護委員会ダイヤモンドルール研究会ワーキンググループ
DNA鑑定はどこまで正当か DNA鑑定の正しい適用とその解釈(2) 本田克也
鑑定不正の見抜き方 検査回数が1回だけの鑑定は無効 河合 潤
桜丘だより 争う余地の少ない悪質な事件 櫻井光政

[コラム]
弁護士過疎地でガンバル 丹頂が舞う青空の下で 阿相裕隆
シネマガイド キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン 加藤英一郎
新人弁護士日記 支払いにヒヤヒヤ 宇部雄介
ロー・スクール通信 高齢者との対話 淵上春樹
刑事弁護ニュース DNA鑑定に国境はない——イノセンス?プロジェクト台湾の年次大会報告 佐藤博史

[お知らせ等]
「性犯罪の罰則に関する検討会」取りまとめ報告書に関する日弁連会長談話
中国の弁護士の一斉連行を憂慮し、弁護士の職務活動の保障等を求める日弁連会長声明
「白鳥決定」40周年シンポジウムのご案内
当番弁護士制度運用状況集計表(2014年1月~12月)