弱者戦略――ストーリーで読む経営戦略

西村克己

500円(税込)

Panda Publishing

■ストーリーを読むだけで、経営戦略がわかる1冊!

ドメインやコアコンピタンスをはじめ、ビジネスモデル策定、戦略の4C、SWOT分析、PMマトリクス、ランチェスター戦略、マーケティング戦略など、「戦略とは何か」から学べます。

■若手ビジネスマンにこそ読んでもらいたい

経営戦略とは、組織の中長期的な方針であり、「強みを活かして戦う」ことです。

「経営戦略の視点」は組織運営に携わっている人以外にも有効で、とくに若手サラリーマンにこそ知っておいてもらいたい内容です。

・なぜ商品が売れないか
・なぜライバルに勝てないのか
・なぜ企画が通らないのか

こういった悩みも、「経営戦略の視点」があれば、より解決策を見つけやすくなるはずです。
戦略次第では、たとえ劣勢でも勝てるのです!

■構成
中堅食品メーカーの経営戦略室で働く江川エリは、考えた企画がなかなか通らず、通ったお好み焼き企画では大失敗となってしまう。
しかし、MBAホルダーの出世頭から「戦略の視点」を学び、中国での新規事業を成功させていく。

序章 江川エリ、暴走する
――“戦略なき新規事業"は失敗する

第一章 牧野次長登場、「雪見食品のドメイン」を語る
――経営資源とチャネルのシナジー、事業のS&B

第二章 競合他社と差別化できる点を考えよ
――コアコンピタンス、ビジネスモデルとKFS

第三章 彼を知り己を知れば百戦あやうからず
――戦略に欠かせない4C、ビジネスチャンスを見出すSWOT分析

第四章 モノが売れない時代の事業戦略
――ブランド力とトップ・オブ・マインド、選択と集中による差別化

第五章 将来性のある市場を狙え
――ナンバーワン戦略とオンリーワン戦略、ニッチ戦略

第六章 ソフトバンクとアマゾンの成功の共通点は何か?
――アンゾフのマトリクスに学ぶ、事業の多角化の成功法則

第七章 新製品、〈ジャパンプレミアムバーガー〉を企画する
――ランチェスター戦略に学ぶ、弱者の必勝法

第八章 すしざんまいが1本5000万円超のマグロを競り落とす理由
――マーケティングの基本戦略、R-STP-MMとAIDMAモデル

第九章 江川エリ、雪見社長に対してプレゼンを行う
――商品開発の最後のつめとトップの経営判断

第一〇章 新製品の売上目標をどう達成するか
――テストマーケティングとクリティカルマス

エピローグ 旅立ちの日がやって来た

■著者略歴
西村克己(にしむら・かつみ)

岡山市生まれ。経営コンサルタント。
1982年東京工業大学「経営工学科」大学院修士課程修了。富士写真フイルム株式会社を経て、1990年に日本総合研究所に移り、主任研究員として民間企業の経営コンサルティング、講演会、社員研修を多数手がける。2003年より芝浦工業大学大学院「工学マネジメント研究科」教授、2008年より芝浦工業大学大学院客員教授。専門分野は、MOT(技術経営)、経営戦略、戦略的思考、プロジェクトマネジメント、ロジカル・シンキング、図解思考。
著書に、『よくわかる経営戦略』(日本実業出版社)、『論理的な考え方が身につく本』(PHP研究所)、『経営戦略1分間トレーニング』『1分間ジャック・ウェルチ』(共にSBクリエイティブ)。『図解 これ以上やさしく書けないプロジェクトマネジメントのトリセツ』『図解 これ以上やさしく書けない経営戦略のトリセツ』『図解 これ以上やさしく書けない問題解決のトリセツ』(小社)など多数。