愛の不等辺三角形:漱石小説論

吉村英夫

1,980円(税込)

大月書店

漱石の小説のほとんどは愛の形を男女三人の関係に凝縮して、その本質や人間存在の意味を追究したものである。漱石自身は三角形という不安定への移行の中にドラマが生まれると考えていた。主要長編のあらましと真髄を読み解く。