THIS IS JAPAN 英国保育士が見た日本

ブレイディみかこ

1,620円(税込)

太田出版

混迷する欧州の政治状況をYahoo!ニュースで伝えているブレイディみかこの日本取材記。
各氏絶賛!!
上野千鶴子氏(社会学者)――「日本人著者がイギリス労働者階級のめがねをかけて見た、日本の貧困、格差、子育て。たんなる比較文化論にとどまらない日英への愛憎アンビヴァレンスが読ませる。保守革命に先んじた英国での、ネオリベ対抗運動が参考になるかも。」
柏木ハルコ氏(漫画家)――「バケツの底が抜け、もうどこが「地べた」かよくわからないこの社会で、私たちがこの場所を少しでも生きやすくするために必要なものは何か――――労働、経済、保育、貧困、人権、ブレイディみかこさんの視点は日本の様々な現場を見つめ、草の根から社会を変えるために必要なものを模索していく。〔…〕もちろん簡単に結論が出るわけではない。しかし、そのためのヒントが随所に垣間見える。長い道のりだが、一緒に少しづつ歩いて行こうという、みかこさんの力強い意志が感じられた。」
栗原康氏(政治学者)――「ショッピングできなきゃ、ひとじゃない。カネがなければ、借りてでも買え。はたらけ、はたらけ、カネ返せ。貧乏人はひとでなし。それしか言わない日本社会。終わっている。本書で、ブレイディさんはすべての貧しい人たちに、とてもやさしくこう呼びかけている。てめえら、意地をみせろ。日本死ね。いい本だ!!」
二木信氏(音楽ライター)――「ブレイディさんは、間違いなく信頼できる“筋の通ったレフトの書き手”だ。彼女の活躍に、世の中捨てたもんじゃないと感じているのは僕だけじゃないでしょう」
松尾匡氏(経済学者)――「〔…〕本書からは、コービン=サンダース現象につながる素地が日本にも満ちていると感じる。「中道」に手を広げれば支持が広がるのか。著者は、経済を軽視する日本の左派の傾向を批判し、欧州の左翼は「政府は人民のために金を使え。メシ食わせろ」という庶民の叫びを政治に反映させようとすると強調する。参院選、東京都知事選と連敗した今こそ、本書に学ぶことは多いだろう。」