フリクリックノイズ

貞本義行、鶴巻和哉

1,026円(税込)

太田出版

鶴巻和哉が初監督を務め、貞本義行がキャラクターデザインを担当した
『フリクリ』をキーパーソンの2人が語り尽くした、独占!男の6時間!!
ボーナストラックでは摩砂雪を加えた激レア3ショットも実現!!
さらに監督・鶴巻和哉による描き下ろしイラストも独占掲載!!
「例えば『エヴァ』は直球勝負をしてるんですよ。
 要するに、コースはど真ん中の誰も打ち返せないような
 豪速球を投げ込んで、勝つ、っていうのが
 『エヴァンゲリオン』というか、庵野さんのやってることなんです。
 でも『フリクリ』は、球は遅くてもいいから、あのコースに球を投げたい。
 『外角低めじゃなきゃダメなんだ!』っていうのが
 『フリクリ』だったのかな、って。170キロの豪速球が投げられるんなら、
 ど真ん中でも三振が取れるっていうのが、
 『エヴァンゲリオン』のやり方だとすれば、僕がやりたかったのは、
 外角低めの一角に擦るようにチェンジアップ、
 そこに投げられれば僕の勝ちだ、っていう(笑)」(鶴巻和哉)
「理屈がありそうで、なくて、やっぱりある。みたいな感じですよね。
 裏の裏の裏みたいな感じで。それでいながら、やっぱり青春モノでもあって。
 受け取る人によっていろんな受け取り方があるっていう意味では
 『エヴァ』と同じなんだろうけど。ガイナックスにいると、
 庵野さんだったり山下くんだったり、ロボットが好きな人が多いんで、
 なかなかメカデザインってできないんですよ。
 そういう意味では、初めてロボットのデザインをやれて、
 そこも気に入ってます。小物に現実にあるものを使うとか、
 そういう趣味性の部分も含めて、好きだなあって」(貞本義行)
「まあ、鶴巻くんの青春時代がここに詰まってるんだなって(笑)」(摩砂雪)