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「怒羅権(ドラゴン)」という愚連隊の栄光と悲哀
ゴールなき「歌舞伎町浄化作戦」によって、
確かに歌舞伎町の闇は狭まった。
しかし、なくなったわけでは毛頭ない。
移民街の象徴であった歌舞伎町、
その街の闇から発生した毒は、
この街を離れて周囲の街々に拡散していった。
それは、一つの移民街の終焉であると同時に、
日本人と移民との共存関係の全面化の開始でもある。
世界各国からの「怒羅権」は、
街の各所において生成されている。......「エピローグ」より
中国残留孤児二世、三世を中心とする愚連隊と
中国人マフィアたちは玉手箱を目指す
大小の龍となって、荒れ野の街をのたうち疾走する。
気鋭のライターによるノワール・ノンフィクションの傑作