新版 軍艦武藏 上巻

手塚正己

太田出版

ノンフィクション文学の金字塔。
大日本帝国を象徴する軍艦「武蔵」の生涯を丹念な取材と文献調査によって描いたノンフィクション文学の傑作。武蔵が炎とともに海面から消える場面を読んだとき、思わず涙がこぼれた。手塚正己氏は、武蔵の運命を通して、あの戦争の全体像を描いている。無謀な戦争が日本人をどんな状況に陥れたか、理不尽な状況に直面したときの人間の生き方を知るためにも有益だ。戦後70年にあたって、是非、手にとって欲しい作品である。
――佐藤優(作家・元外務省主任分析官)