『被ばく者差別をこえて生きる ― 韓国原爆被害者2世 金亨律とともに』

青柳純一 編訳・著

1,500円(税込)

三一書房

5 歳のとき、広島で被爆した母親 。それから25年後、金亨律は釜山で生まれた。「先支援、後究明」を掲げ、「被ばく者の生存権」を求めた魂の言葉を紡いだ書。

いのちは続かねばならない。原爆被害者2世のための運動を続けること。それ自体が、叔父さんの生(いのち)だと言いたい。たとえ肉体は白い灰になったとしても、その志は生き残って現在も生き続けているのではないか。だから、「生は続かねばならない」という叔父さんの言葉は、「私たちは今後も原爆2世の人権伸長のための運動を続けねばならない」という遺志とも重なるのだ。家族、支援者だけではなく、すべての人がともに歓びあえる日まで。韓国の原爆被害者すべてが微笑みあえる、その日まで。
‐姪の金汝珍(高校一年)